腕時計はさまざまな駆動方式が存在しますが、クォーツ式にするか機械式にするか迷うという人も多いです。
・機械式腕時計のメリット・デメリット
・駆動方式ごとのおすすめ人物
・それぞれの腕時計の選び方
駆動方式ごとに腕時計の魅力や使い方は変わる!
腕時計によって駆動方式は大きく異なります。
わかりやすく取り上げると、クォーツ式腕時計は特に腕時計の中でも多くデザインが豊富という点や、機械式腕時計は精巧な作りを楽しむことができるという点が例として挙げられます。
他にもそれぞれの駆動方式ごとのメリットやデメリットを把握しておくと自分に合った腕時計を選ぶことができやすい上に、後悔のない買い物が可能です。
それぞれのメリットやデメリットなどを具体的に解説していきますので、腕時計選びの参考にしてください。
クォーツ式腕時計のメリットやデメリット
まずはクォーツ式腕時計について解説します。
クォーツ式腕時計は数多く存在する腕時計の中でも圧倒的なシェア率を誇ります。
しかし、メリットやデメリットもはっきりとしておくのが好ましいです。
どのようなメリットやデメリットがあるのか、おすすめの人物や選び方を含めてご紹介します。
クォーツ式腕時計のデメリット
クォーツ式腕時計のデメリットは下記の2つ挙げられます。
- 電池交換が必要・電池切れの心配がある
- 大きな故障に繋がりやすい
クォーツ式腕時計でも修理費用がたかくなってしまう、寿命を縮めてしまうような重要ポイントなので、しっかりとチェックしておきましょう。
クォーツ式腕時計のデメリット①電池交換が必要
クォーツ式腕時計の最大のデメリットといっても過言ではないのが「電池交換が必要」という点や「電池切れを起こす」です。
というのも、機械式腕時計であればゼンマイを巻き上げると可動をしてくれますが、クォーツ式は内蔵している電池を利用して動かしているため、電池が切れてしまうと動きません。
電池交換を行う場合でも、国産腕時計や海外腕時計・高級腕時計かによって価格帯が変わります。
電池交換を実際に自分で挑戦する人も多いのですが、電池は交換できたものの、電池交換時に傷をつけてしまうというケースも多いです。
さらに電池交換を行う場合は防水検査を行うのが好ましいのですが、電池交換を自分で行ったときにパッキンがズレて防水性能がなくなるというケースもあります。
クォーツ式腕時計のデメリット②大きな故障に繋がる
他にもクォーツ式腕時計を利用する場合に気を付けていただきたいのが些細な不具合や電池切れです。
なぜかというと、前述でも触れたように電池切れをしてしまうと動かないのですが、電池が切れてしまうまで使い切ろうと考える人がたくさんいます。
しかし、電池切れの状態ですぐに電池交換を行えば問題ないですが、意外と電池交換を行う時間がないため、そのまま放置をしてしまう人が多いです。
電池切れの状態で放置し続けると液漏れを起こし、大きな故障に繋がるケースがたくさんあります。
故障した場合はムーブメント全体を交換しないといけなくなる場合も多いため、買い替えた金額と変わらない費用の価格が請求される場合も多いです。
利便性に優れていますが、しっかりとケアをしないと電池交換以上の修理が必要になるため、慎重に取り扱う必要があります。
クォーツ式腕時計のメリット
クォーツ式腕時計はデメリットに反してメリットが多いです。
- 使いやすい
- ファッションウォッチが多い
- 精度が高い
- 価格帯が安い
- ランニングコストが低い
上記の5つが大きなメリットとして挙げられるので、参考にしてください。
クォーツ式腕時計のメリット①使いやすい
クォーツ式腕時計の良いところとしては使いやすさにあります。
というのも、機械式腕時計は精巧にパーツを組み合わせて作っているため、衝撃に弱いです。
しかしクォーツ腕時計は衝撃はあまり良くないものの、機械式と比べて衝撃には強く、衝撃を受けても大きな影響を受けません。
普段使いもしやすく、ぜんまいを巻く必要もないため、老若男女問わず使いやすいといっても過言ではありません。
クォーツ式腕時計のメリット②ファッションウォッチに多い
クォーツ腕時計はさらにファッションウォッチが多く、デザインがさまざまあるといっても過言ではありません。
クォーツ式でも徐々にムーブメントが小さくなり、薄型タイプや個性的なデザインも多く登場しています。
装着感に優れている上におしゃれな印象を作りやすいです。
気軽に使うことができておしゃれな印象を作りやすいという点ではクォーツの大きなメリットといえます。
クォーツ式腕時計のメリット③高い精度が期待できる
さらに特筆すべき点としてクォーツ腕時計は精度が高いという点も外せません。
もちろんクォーツのムーブメント・性能によって精度の高さ・低さは変わってきますが、機械式と比べて精度が高い腕時計がほとんどです。
特に近年ではクォーツムーブメントでも1年間使っていてもわずか±5秒~10秒程度しかズレない高性能腕時計も登場しています。
グランドセイコーの9Fクォーツなどが高精度クォーツとして知られていますが、グランドセイコーに続いて精度を意識して生み出されているクォーツも着々と増えています。
精度が高いと時間を確認したときにズレていることが少なく、安心して利用することが可能です。
クォーツ式腕時計のメリット④価格帯が安い
クォーツ式腕時計のメリットとして外せないのが「価格帯」です。
機械式と比べるとクォーツ式腕時計はやはり安いです。
もちろん腕時計のブランドによって高額なモデルもありますが、お手頃価格の腕時計はほとんどがクォーツ式腕時計になります。
さらに前述でも触れたように、おしゃれなデザインが豊富である上に精度も高いものが多くなっているため、コストパフォーマンスに優れている腕時計が欲しいという人にはクォーツ式腕時計がおすすめです。
クォーツ式腕時計のメリット⑤ランニングコストを抑えることができる
クォーツ式腕時計は他にもランニングコストを抑えることができるという点もメリットとして挙げられます。
クォーツ式腕時計でも当然何年も愛用していくためには分解掃除「オーバーホール」が必要ですが、機械式腕時計と比べると価格は安いです。
電池交換の金額を合わせても機械式腕時計よりもお手頃な価格である場合が多いため、ランニングコストが低いという点も魅力的です。
クォーツ式腕時計がおすすめの人物
クォーツ式腕時計はおしゃれな腕時計を身に着けたい人や、正確な時間を確認して行動をしたいと考えている人におすすめです。
さらに毎日身に着けないという人には特におすすめで、ぜんまいを巻かずとも正確な時刻で動いてくれているため、相手の使用頻度を考えなくていい分プレゼントとしても選びやすいです。
使いやすい腕時計を探している人はクォーツ式腕時計を使ってみるようにしましょう。
クォーツ式腕時計の選び方
クォーツ式腕時計を選ぶときは精度や電池交換の頻度・防水性能などを確認してから選ぶようにしましょう。
クォーツ式腕時計は電池交換が必要ですが、デメリットでも挙げているように電池交換をしたタイミングでパッキンがズレてしまうケースも多いです。
高い防水性能ほど過信をしてしてしまいがちですがパッキン交換や防水検査などのメンテナンスも視野に入れて購入するのが好ましいです。
さらに精度はクォーツ式腕時計ならではの魅力でもあるため、注目して購入するのもおすすめします。
機械式腕時計のメリットやデメリット
次は機械式腕時計ならではのメリット・デメリットについて解説します。
機械式腕時計はクォーツ式腕時計と比べて「時計にこだわりたい」という人から支持されていることが多いです。
価格も高いためより慎重になる人がほとんどですが、メリット・デメリットを把握しておくと後悔することも少ないので、参考にしてください。
機械式腕時計のデメリット
まずは機械式腕時計のデメリットを解説します。
- オーバーホールが必要
- 精度がやや落ちる
- 腕時計の価格が高い
デメリットとしては上記の3つが特徴として挙げられます。
それぞれのデメリットについて詳しく解説しますので参考にしてください。
機械式腕時計のデメリット①オーバーホールが必要&高め
クォーツ式腕時計もオーバーホールが必要ですが、機械式腕時計の場合はオーバーホールが必須です。
クォーツモデルは購入価格がお手頃でもあるため、最悪オーバーホールにせずに買い替えができますが、機械式腕時計は腕時計自体の価格が高いため、簡単に買い替えるということはあまりできません。
そのため、長く使うためにはオーバーホールが必要になります。
機械式腕時計の場合はクォーツと比べて高い技術がさらに必要であるため、金額が高めです。
複雑機構になっているほど高度な技術が必要になり、オーバーホールの料金も自然と高くなります。
ランニングコストも視野に入れて購入するのが好ましいです。
オーバーホールの頻度は3年から4年を目安に作っていくようにしましょう。
機械式腕時計のデメリット②精度がクォーツ式と比べるとやや落ちる
機械式腕時計のデメリットとしてはさらに「クォーツ式と比べて精度が下がる」という点は避けて通れません。
もちろん機械式腕時計でも精度が高い物がありますが、比較をしてしまうとデメリットとして感じ取られやすいです。
定期的に時刻の調整を行う必要があることを頭に入れてから使っていくようにしましょう。
逆に定期的に時刻の調整を行って針の動きなどを楽しむのも機械式腕時計の醍醐味です。
機械式腕時計のデメリット③価格帯が高い
最も大きなデメリットといっても過言ではないのが「価格が高い」という点です。
職人によってこだわって作られている機械式腕時計はかなり高額で、お手頃価格の機械式腕時計でも8万円を超えることがほとんどになります。
目安として10万円~300万円程度が機械式腕時計の相場になり、機械式腕時計=高級腕時計と認識する人も多いです。
気軽に機械式腕時計を複数本購入して楽しみにくいという点はデメリットとして挙げられます。
トゥールビヨンなど複雑機構が搭載されている腕時計はかなり高額になります。
機械式腕時計のメリット
次は機械式腕時計のメリットについて解説します。
- 機械式ならではの動きが楽しめる
- ステータスとして身に着けることができる
- 何十年も使うことが可能
- 複雑機構が楽しめる
機械式腕時計では上記の4つのメリットが挙げられます。
それぞれの特徴について解説していきますので参考にしてください。
機械式腕時計のメリット①機械式腕時計ならではの動きを楽しめる
機械式腕時計はクォーツにはない滑らかな動きが魅力的で、針の動きを見て楽しむ人も多いです。
特に時計愛好家の多くの人が機械式腕時計を持っていますが、針の動きを眺めて晩酌をする人がたくさんいるほどになります。
さらに機械式腕時計ならではの特徴を生かし、時計の心臓部の動きも眺めることができるシースルーバックデザインやオープンハートデザイン・フルスケルトンが採用された腕時計も多いです。
機械式時計ならではの精密な動きは多くの人を魅了し、時計好きの世界へと導いてくれます。
機械式腕時計のメリット②腕時計にこだわっているというステータス
途中でも触れたように、機械式腕時計=高級腕時計とイメージする人が多く、ステータスとして身に着けることができます。
機械式腕時計も成功者の証といわれることがたくさんあり、時計に10万円以上割くことができる人物であるということがわかります。
この印象はビジネスシーンでも優位に働きやすく、高級腕時計を購入するためには稼がないといけないので、高級腕時計を身に着けることができている場合は稼ぐ力を持っているという印象を作ることも可能です。
仕事がデキるという印象を作ることができるため、機械式腕時計こそビジネスシーンで身に着けていただきたい腕時計になります。
機械式腕時計のメリット③何十年も使うことができる
さらに機械式腕時計はオーバーホールを丁寧に行うと何十年も愛用していくことが可能です。
型番が古いとパーツの取り扱いがないという場合もありますが、どんなに古い型番でも公式でしっかりとオーバーホールを行うと掲げているブランドもあります。
仮に替えパーツがなかっても、修理工房によっては他の利用できるパーツと交換してくれる場合や作ってくれる場合も多いです。
何年も愛用できる特別な腕時計を購入したいと考えている人は機械式腕時計がおすすめになります。
機械式腕時計のメリット④複雑機構を堪能可能
機械式腕時計はさらにクォーツと比べて複雑機構が搭載された腕時計のバリエーションが豊富です。
複雑機構が搭載されている分、金額が高めにはなりますが、しっかりとした機能が使えると共に、おしゃれなデザインが多いです。
近年ではクォーツタイプの複雑機構も登場してますが、トルクが機械式と比べると弱いため、そこまで積むことができません。
複雑機構は機械式腕時計だからこそ楽しみやすいという点も挙げられます。
機械式腕時計がおすすめの人物
機械式腕時計がおすすめな人は「時計にこだわりたい人」「ビジネスマン」が挙げられます。
特にビジネスマンには強くおすすめで、高級腕時計を買える・仕事がデキるというステータスを身に着けることができます。
もちろんビジネスシーンで使う腕時計ではデザインも意識して選ぶ必要がありますが、それ以上のメリットを受けることが可能です。
筆者の周りでも実際に高級腕時計を身に着けて営業に行き、営業先の相手が時計好きで話が盛り上がって大きな案件を獲得したというケースもあります。
腕時計が好きな人ほど、周りの人の腕時計に注目していることが多いです。
主張しすぎると嫌味に見える場合もありますが、さり気なく高級腕時計を身に着けているとかっこいい男性像・女性像を作ることが可能です。
機械式腕時計の選び方
機械式腕時計を選ぶ場合は使用シーンにもよりますが、できればデザインだけでなく、精度やパワーリザーブも確認するようにしましょう。
パワーリザーブとは腕時計のゼンマイを最大まで巻き上げた時に使用できる時間を指します。
パワーリザーブは40時間や45時間が多いですが、近年では70時間のパワフルムーブメントも多く登場しています。
特にオリエントスターやセイコーは70時間のパワーリザーブに力を入れており、長時間の使用が可能な腕時計が生み出されている傾向にあります。
計算上では70時間のパワーリザーブであれば金曜日の夜に腕時計を外しても月曜日の朝まで動き続けているため、ゼンマイを最初から巻くという必要もありません。
しっかりと使い込んでいくためにも精度やパワーリザーブにも注目して選んでみてください。
シーンや好みに合わせて駆動方式も選択しよう!
クォーツ式や機械式は腕時計を購入する時に迷ってしまいがちですが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
使用シーンを考え、メリットやデメリットを把握した上で選ぶようにすると自分にぴったりの腕時計が見つかりやすいです。
特別な腕時計が欲しい人はクォーツ式と機械式それぞれのメリットやデメリットをご参考にしてください。
腕時計はみなさん手入れ・メンテナンスをしっかりと行っているでしょうか?腕時計によって価値は異なり、カジュアルな腕時計が大切な人もいれば高級腕時計を持っている人もいます。どの腕時計も共通して言えることが、腕時計を長く使っていく[…]